庭に乳母車があった頃

さとと-赤い傘雨上がり、ふと香ってきた湿った土の匂いを感じたら、
何故か、幼い頃、庭に置いてあった乳母車の事、鮮烈に思い出しました、

今はベビーカーが当たり前。
でも、私が子供の頃家にあったのは、乳母車でした。
う~ん、世代がばれるねぇ。昭和真っ只中って感じですね。
街にも乳母車の専門店なんかあったようですね。
今でも昭和スタイルの乳母車、売ってるお店もあるみたいですが。

うちの乳母車は私が生まれたときに購入されたのでしょうが、
その後は庭の片隅に放置されてました。

オフホワイトにさとと-赤いバラ赤いバラの模様のビニールコーティング生地で作られ、
ごつい金属のフレームといくつものスプリングが使われた、
いかにもレトロな大きな乳母車。

乳母車

乳母がいるわけでもなく、お金持ちのお嬢様でもありませんでしたが、
内孫@長女だったので奮発して買ったのかなぁ。

うちは両親共働きだったので、同居していた祖母が、幼い私の子守りをしてました。
さとと-幼稚園児幼稚園に通う頃、もうとっくに乳母車は卒業の年齢ですが、
その頃も時々、バラの乳母車は活用されてました。
晴れた日、雨ざらしの乳母車は、祖母の手で綺麗に拭かれ、
縁側の前に引っ張り出されます。
そして、お昼ごはんにおにぎりを作ってくれます。
私は、ちゃっかりと乳母車に乗り込み、その中で、ご機嫌でおにぎりを食べるのです。

お子様用ごはん

時々は、ケチャップと玉子の2色のチャーハンをゼリー用カップで可愛く盛り付けてくれた事もあったなぁ。
今では全く面影無いけれど、幼い頃の私は好き嫌いが多く、食も細かったので、
色々と工夫して食べさせるのに苦労してたんでしょうねぇ。

切り取られたような小さな庭で乳母車から見上げた、これまた小くて質素な家の屋根越しに見える青空。
私はお気に入りの乳母車の中にご機嫌でおさまり、ご飯をぱくつき、祖母は縁側に座りそんな私を笑って見ている。

乳母車

きっと、そんな時、庭の緑や土の香りがしていたのでしょう。
それで、土の香りにふと忘れていた乳母車の姿が思い出されたのかな。

乳母車の中でぬくぬくとくつろいでいた安心感、子供時代の特権ですね。
守られている事が当たり前で、何も疑いもしなかった頃。
大人になってからは、あんな安心感は味わった事ないですね。
この先もきっと2度と味わう事はないでしょう。

子供の頃憧れた、大人の自由。
手に入れた代わりに無くした物の1つが、乳母車の中の満ち足りた時間かな。

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